このブログは2人で運営しているんですが、私たちは理容師と美容師です。
今回はその、理容師と美容師の免許についてお話ししていきます。
免許の違いについて
まずは免許の違いについてです。
免許から違うの?と思う方、多いのではないでしょうか。
実は完全に違う免許です。
よく、友達やお客さんに免許のことについて話すと知らなかったと言われることも多いのですが
理容師と美容師では免許がそれぞれあって
簡単にいってしまえば
床屋で働くには理容師の免許、美容室で働くには美容師の免許が必要です。
それぞれ免許には定義があり
理容師法 第一条の二 この法律で理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えることをいう。
美容師法 第二条 この法律で「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。
理容・美容のページ-厚生労働省
と、されています。
昔は床屋はパーマをやってはいけないとかあったらしいですが、今は少し緩和されたみたいです。
個人的には理容と美容であまり変わらないような気がするので、1つにまとめてしまってもいいんじゃないのかなって気持ちもありますがそうはいかないみたいです。
なら、理容と美容の免許を両方とも取りたい人は
専門学校は普通は2年通うから、両方取る人は専門学校へ各2年間ずつ
合計で4年間通う必要があるのか?
実はそうではありません。
私たちが専門学校に通っている間に
”どちらかの免許を持っていれば、もう一方の免許は学校に1年間だけ通えば国家試験を受けることができる”
ように改正されました。
ということは最短3年で両方の免許を取れるということですね!
免許も違えば仕事でできることも少しではありますが変わってきます。
理容師と美容師の仕事内容の違い
伝統的に美容師の業務とされていたのが着付です。結婚式や成人式では、ヘアメイクから着付までを一
人で提供できることが美容師の仕事の魅力でもあります。
他方で、理容師のみが提供できるのがシェービングであり(化粧の一部として軽い程度の「顔そり」
は、美容師が行ってもさしつかえない)、
理容師と美容師の業務範囲の明確な違いとして、美容師のみが提供できるのがまつ毛に対するパーマネントウェーブやエクステンションになります。
これは2008年以降数度にわたる厚生労働省の通達により美容の業に位置付けられ、美容所で美容師でなければできない業務されました。
基本的には、それ以外の部分では、現在では、カットやパーマなど、
理容師と美容師で提供する施術に大きな違いは見られません。
理容師と美容師の違い
と、記載があるように、
シェービングができるのは理容師
まつ毛パーマやまつ毛エクステができるのは美容師
という違いくらいだと思います。
ちなみにネイリストは勘違いされやすいですが
美容師としての資格は必要ありません。ただ、
プロのネイリストさんは一定の資格を持っていることが多いです。
また、お店によって変わりますが
理容と美容でメニューや技術一つ一つの違いはもちろんあります。
技術の違いによってヘアスタイルの見え方も違ってくるのでそれも理美容の面白さだと思います。
最近ではInstagramなどのSNSで海外からの流行りなども日本に入ってきて、
今までの床屋とは違って海外の床屋のようなおしゃれな感じのお店が増えてきています。
また床屋についての記事も書いていけたらいいなと思います!
専門学校の学科・実技の違い
理容・美容の専門学校の授業内容は
もちろん専門学校によっても違いますが
国家試験でしか使わないような内容のものと実際に現場に出た時に使う技術や知識があります。
国家試験でしか使えない内容ばかり教えてくる専門学校も、経験上あります。
専門学校に通っているときは、授業を受けるがままで特に気にしていませんでしたが
今になって思うと国家試験でしか使えない内容ばかりやっていたと思うと
2年間何してたんだろうとは思ってしまう部分があります
もちろん、国家試験には無事合格できましたし
そもそも国家資格がないと美容の業を行うことさえできないのでその内容をみっちり授業したことは無駄ではありませんが
他の専門学校の内容と比べると、どうしても
”そういうことまで教えてもらえてるんだ!”と
特に技術の面で自分が習っていない内容との差を感じることが、現場に出た際にありました。
まあでも専門学校もビジネスですから
実際に現場で使う技術を教えることを差し置いてでも、国家試験の合格率を下げないために
国家試験の合格率を上げることに必死なのかもしれませんね。
前置きが長くなってしまいましたが、専門学校の授業は主に
それぞれ座学と実技とがありますが
理容も美容も、座学の内容はほとんど変わらないです。
ちなみに座学の内容は
関係法規
理美容における法令や制度、国家資格者である社会的責任などを学びます。
衛生管理
公衆衛生および感染症などの環境衛生知識、消毒方法などを学びます。
保健
皮膚・髪などについて生物化学的に学びます。
物理/化学
薬剤知識や美容用具の物理的視点から、正しい使用方法などを学びます。
文化論
ヘアスタイル・ファッションの歴史を学びます。
運営管理
美容業の消費者への対応や、美容室を運営していく上での管理方法などを学びます。
技術理論
理美容器具の種類や目的を理解し、実務にそった知識を学びます。
美容学校で勉強すること
といった感じで
科目は多く、高校で習ったような内容も出てきました。
ほかにはネイルとかメイクの基本的なこと、美術(デッサン)などもあります。
シャンプーの手順や、シャンプーをする際のポイントは結局働くお店によって違うのでその時には強制されますが
一応基本は学校でも習います。やり方も何通りもあります。
その他の実技に関しては国家試験に向けた内容が主なので内容は違ってきます。
理容科美容科どちらも技術全般をやります。
カット、シャンプー、パーマ、カラー、ネイル、メイク
他にもシェービング、ワインディング、オールウェーブ(フィンガーフェーブ)というものも学びます。
この中で理容の国家試験で必要なのは筆記試験、カット、シェービング、ヘアセット。
美容の国家試験で必要なのは筆記試験、カット、ワインディングorオールウェーブ(フィンガーウェーブ)です。
ここでいう”or”というのは
年によって試験内容が変わっています。
実際に試験内容が決まって生徒に伝わるのは試験の日の三ヶ月前ですので
わかるまでは両方とも必死に練習しなくてはいけないというわけです。
ちなみに、
ワインディングというのは、いわゆるパーマです。
オールウェーブというのはローションをベタベタに髪につけて大正ロマンのヘアような
ウェーブ状にしていく技術です。
こんなのもうしてる人いませんよね、だから美容業界では”国家試験の項目から無くせ”
これを勉強している時間が無駄だ、などとの声が多く上がっていますので
もしかしたら近いうちになくなるかもしれませんね。
専門2年生になるともうほぼ先ほど記載したような内容の国家試験に向けた課題を中心に授業が進んでいきます。
またさらに掘り下げた国家試験の内容についても記事も書こうと思います!
最後に
美容師になりたいという方が毎年5000人ほど国家試験を
受けるのに対して理容の試験を受ける方は毎年700人ほどと差があります。
どちらもいいところがありますし、冒頭でお話しした通り美容を学んだ後に理容を学ぶのもいいんじゃないかなって思います!
理美容師は世界共通の仕事でもあるので
私たちのように、留学にも行きやすいし自分の可能性を増やせる仕事だと思います。
実際、ハサミ一本で世界中の人々の髪を切りながら旅をしている人もいます。
夢のある仕事だと思いますし、
お客さんをかっこよく美しくできる仕事は楽しいし喜ぶ顔を見るのはとても嬉しいです。
女性の方は美容室に行くことがほとんどかと思いますが
男性の方でいつも美容室に行くため床屋に行ったことがない方も結構いると思います。
普段美容室に行っていても、床屋に行ってみるのも結構面白いかもしれないですよ〜!
次回は国家試験について記事にしたいと思います!
ではまた!
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